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「首無の如き祟るもの」三津田信三 原書房

首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)

首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)

積ん読消化。かなりの長編だけど一気に読了。昨年度のミステリベスト10で評判のよかった作品。
これでもかというくらい人が死ぬ。
説明調な文体にはあまりなじめなかったけど、殺人事件場面以外のホラー的な一部のシーンは、背筋が凍るくらい恐ろしい。そしてラストの畳み掛けには参った。
まぁしかし、こんなにしっかりした六歳児はいないよな。
全体に結構マニア向けの気がする。もっとキャラクターを活かせれば京極夏彦のような人気を得そうなのに、作者がそれを拒否しているような(そんなこともないか)。

ところで作中の「江川蘭子」で、この本を思い出す。

春陽堂書店
http://www.shun-yo-do.co.jp/books/ISBN4-394-30134-3.html
高校生くらいの頃読んだだろうか。内容はすっかり忘れてしまったが、名前だけは何故か頭から離れない。