The workers are goin’ home

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DUM-DUM PARTY'09@SHIBUYA-AX

対バンが妙に魅力的だったので、行ってきた。体調はあまりよくなかったけど。
オープニングはORGE YOU ASSHOLE。17時50分頃登場。直前に出演が決まったらしい。
新譜も買ったし、結構好きになってきているバンドなんだけど、どういうわけかオープニングアクトという形でしか観たことがない。なんだか申し訳ない気分になる。ハイトーンボイスで、ちょっと変わった拍子の面白いロックナンバーを聴かせてくれる。
前観たときより明らかに技術が向上している。いいなぁ。
続いてはヘア・スタイリスティクスこと、中原昌也。ひたすら爆音のノイズを聴かせる。ほとんど嫌がらせのよう。でも、どうしても嫌いになれない。というか、好きなんだよなぁ。
で、group_inou。初見。名前は聞いたことあったけど、まったく予備知識がなく、名前から勝手に大所帯のインストバンドを想像してしまっていた。で、実際は、MCとDJの2人の、ヒップホップユニットでした。失礼しました。
ヒップホップをやっているような人に見えない風貌をしていた。正直何を言っているかあまり聴き取れなかったけど、ひたすら陽性のトラックとともに、盛り上げ方も上手く、楽しませてくれた。
そして相対性理論。今日の目当ての一つ。時折打ち込み、ヘッドホンをしながらリズムをとるリズム隊、無表情に真正面を見つめ、淡々と歌うやくしまるえつこ。ときおり異様にゆっくり水を飲み、意味不明の一言MCも挟む。
意味よりも語感を重視した、独特の歌詞と、ポップではあるけれども、カタルシスを拒否するかのような、一歩ずらしたミドルテンポの楽曲群(今日は演らなかったけど、一番有名な「LOVEずっきゅん」は、完全に彼らの音楽の中では異端なんだなぁ)。
とことんコミュニケーションを拒否するかのような、不思議なパフォーマンス。でも何故か、ぐいっと引き込まれる。じっくり聴きたくなり、つい前のめりになってしまった。
10曲くらい演奏して、独特のオーラを発したまま、「またね」と言って去っていった。
なんだか、完全に次元の違うバンドだなぁ。面白い。
で、ラストは、Buffalo Daughter。一番のお目当て。ライブを観るの4年ぶりくらいかもしれない。クラブやミニマムミュージックではなく、サイケデリックでも、旧式のロックのフォーマットに乗っかってもいない。Buffalo Daughterとしか言いようのない、完全なオリジナリティーを獲得している。以前よりノイズ増幅気味で、好み。
新作を作成中ということで、新曲も披露。格好いい。これはまた、すごい音盤が出てきそう。ドラムに松下敦が復活していて、低音のパワーが増していた。
最後はかなり長尺の曲。この長さは、303 liveかなぁ。しかしやっぱりすごい。
アンコールなしで終了。


一番オーソドックスなロックのフォーマットを提示していたのが、ちょっと捻りのある音楽を聴かせる、ORGE YOU ASSHOLEだったのではないか、というのが面白い。
お客さんの入りはよくなかったし、イベントタイトルもちょっとどうかと思うようなものだった(だから書かない)けど、ライブはよかった。
AX来るのも、今年最後だろうな。