作:野田秀樹
演出:松尾スズキ
出演:多部未華子、山崎一、江本純子、吹越満
2000年初演の作品を、キャストを一新して松尾スズキが演出した作品。主人公、百子役は、当時は深津絵里が演じており、松尾スズキと野田秀樹も出演していたらしい。
ちゃんとした舞台らしい舞台なんて観るの、久しぶり。ちょっと緊張しながら、待つ。
前から3番目だったけど、かなりはじっこの席で、ちょっと見づらかった。まぁ仕方ないレベルかな。
多部未華子と江本純子はさすがにわかるが、山崎一と吹越満は、同じような顔つきで、しかも役柄も時系列もころころ変わるから、最初の方は誰が誰だか、かなり混乱した(この2人の配役は、きっと狙っているのだろう)。その混乱が、だんだんと整合性と必然性を持ってくるところが、醍醐味とも言える。
多部未華子は、初舞台だったらしいけど、声もよく通り、躍動感のある実にいい演技だった。他の3人は、言うまでもなく、素晴らしい。
時に唐突に感じるところもあったけど、印象に残るセリフが多くて、かなりぞくぞくした。
よく言えば難解。はっきりいうとかなりわけの分からない話を、そこはかとなくユーモラスなエンターテイメントとして仕上げているのは、松尾スズキの手腕なのかな。
久しぶりの舞台。迫力に溢れ、ものすごぐ心が揺さぶられた。刺激的な経験だった。
もう1回観たいなぁ。チケット売り切れているけど。