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四日間の奇蹟(浅倉卓弥著・宝島社文庫)

せっかく日本から文庫本を何冊か持ってきていたのに、全然読んでいなかった。で、昨日から読み始めて、続きが気になり、朝8時半から起きて読了。あの作品とネタは一緒だし、ちょっと宗教色が濃い目なのは気になるけど、それを差し引いても素晴らしいのではないでしょうか。文章も構成も巧みで、中盤からは一気。甘いよ、甘すぎるよ、そんな世の中うまくいかないよ、などと突っ込みながらも、本気で泣きました日曜の朝っぱらから。これはミステリーではない、という声が多いようですが、そんなのどうでもいいです。そもそも「これは本格でない」とか、「ミステリーではない」とか、自分にとってはどうでもいい。面白いか、面白くないか、です。でも現実としてジャンル分けというのは存在するわけで、こういう長編作品の応募先って、ないよなぁ。小説現代新人賞とか、小説すばる新人賞は規定枚数少ないし。