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「青空の卵」 坂木司 創元推理文庫

読みながら、何度本をたたきつけようと思ったことか。
このシリーズがそれなりに人気があるのは、きっと探偵役と語り手の、いかにもそっち系な関係があるからだろう。べつにそれは否定しない。
でも、とにかく全編にわたるやさしさの履き違えの数々が、腹がたって仕方ない。とにかく、狭い。自分から半径1メートルくらいしか見えていないのではないか。知り合いの知り合いくらいになると、なにもわからないのだろうね。表面上は「心配です」とか言いながら。隣同士が手をつないで仲良くすれば、きっと世界も優しさに満ちて、平和になるさ、的な発想、大嫌い。
わけもなく泣きまくる語り手も気色悪い。泣けばすむのか?許されるのか?泣くことは優しさか?どう考えても「外資系保険会社」で営業なんてできるとは思えませんが。
こんな作品読んでどうやって「あたたかい気持ち」になれるというのかね全国の書店員さん。もっといっぱい本読んだら?
あーもっと貶したい。でもうまい言葉が浮かばない。とにかく、最低だ。こんなもの出版するなよ東京創元社