すごい対バン。
まずは、在日ファンク。SAKEROCK浜野謙太が、ジェームス・ブラウンばりに、ファンクを歌うというバンド。やたらスキルの高いバンドをバックに、浜野謙太、歌う、踊る、叫ぶ。
素晴らしい切れ味。面白いし、格好いい。ちょっと感動する。SAKEROCKより、全然いいような気がする。約50分のステージ。
続いてはneco眠る。何故かベースの人がパンツ一丁で、謎のパフォーマンスを繰り広げる。センスの良さを感じさせる、祭り囃子インスト。よかった。これも50分のステージ。
で、面影ラッキーホール。「温度、人肌が欲しい」「今夜、巣鴨で」などを演奏したあと、aCKy、おもむろに、「こんばんは。ゆらゆら帝国です!」。これには不意をつかれた。まさかaCKyの口から、ゆらゆら帝国の名前が出るなんて。しかもここは数々の奇跡を繰り広げてきた、リキッドルーム。ゆら帝のことは、意識的に、考えないように(矛盾する言葉だけど)していたのに。。。ライブとは全然関係ないところで、かき乱され、こみあげてきてしまう。想定外だ。。。しかもそのあと、「『面影ラッキーホールで考え中』とか」みたいなことまで言っていて、ちゃんと聴いてるんだ、と、驚いたり。
というわけで、ちょっと冷静になれなかったりしたのですが、「あんなに反対していたお義父さんにビールをつがれて」とか、「私が車椅子になっても」「パチンコやってる間に生まれて間もない娘を車の中で死なせた・・・夏」など、ベクトルは違うけど、物語性の高い、涙腺を刺激する楽曲の数々に、完全にやられる。「あたしだけにかけて」の息のあったパフォーマンスも良かった。
アンコールではピンクのパンツ1枚になって、ステージから飛び降りて(落ちて?)ました。
aCKyのMCは、少なめだったけど、とてもここには書けない下ネタなど連発、相変わらず露悪趣味的で、可笑しい。
smashのホームページには、
>ただ今5月リリースに向けてニュー・アルバムを録音中!面影ラッキーホールは新学期も元気っす。
なんて書いてあったけど、新曲の披露はなし。aCKyも、「インターネットで初めて知った・・・・・・誰が詞を書いてるんだろうねぇ」などとすっとぼけていました。なので、本当に出るのかなぁ。出ないんじゃないかなぁ。
70分近いステージ。終わったのは、9時半過ぎ。
どのバンドも時間たっぷり、濃厚なイベントでしたが、LIQUIDROOM、今まで観たこともないくらい、がらがらでした。aCKyは、「『身動きできないくらいいっぱいだった』って、書け」、みたいなこと言ってましたが、正直に書いてしまいます。
しかし、こんなに空いているなんて、日曜の夜、恵比寿で。面影ラッキーホールみたいなバンド、他にないよ。どこかが間違えているよ、東京。。。
ちなみに面影ラッキーホールといえば、「小説すばる」4月号での道尾秀介との対談が、ボリュームたっぷりで、彼らの真面目でストイックな創作姿勢が伺えて、非常に興味深いです。
- 出版社/メーカー: 集英社
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妙に低姿勢だったりもします。