土曜の朝はいつもながら早くに目覚める。
新規開拓の整体に行く。けっこうこぎれいでちゃんとしていた。
その足で有楽町。
よみうりホールで、柳亭小痴楽真打披露公演。
春風亭昇太、神田伯山、桂宮治といった落語芸術協会の人気どころがそろった公演。しかしこのご時世だからか、前日に普通に当日券を取り置きしてもらえた。
二番目に出てきた桂宮治、何年か前に神奈川で観て、なんか大したことないくせに口だけ悪いな、とあまりいい印象がなかったが、それを更に突き詰めて、小手先の器用さを前面に押し出していて、なんか独自の異物感をかもしだしていた。「たらちね」。
瞬発力あるし、テレビ出たらすぐ売れるだろうな。来年真打らしく、どうなってゆくのだろう。
小痴楽の今の師匠、柳亭楽輔は、小噺。
昇太師匠は生でちゃんと観るの、久しぶり、もしくはほぼ初めてかもしれない。やっぱり、愛嬌あるし憎めない。
仲入り挟んで、口上。なんか普通に、爆笑。
で、神田伯山。安兵衛駆けつけを駆け抜ける。
そして柳亭小痴楽。さらっとしたマクラから、おもむろに「らくだ」。え、今19時15分だよ。これから、らくだ?と、びっくりしたが、それよりびっくりしたのが、飄々としながら堂々とした語り口。ひきこまれる。独自演出も含めた、フル演出フル尺約50分。
らくだは技術はもちろん、演者に華もないとつとまらないわけで、それをいまがっつりやり抜く。
いい会だった。
*演目表は最近の会では掲示されない。以下夢空間さんのSNSから。
「雑排」柳亭楽ぼう
「たらちね」桂宮治
「流行語大賞」柳亭楽輔
「宴会の花道」春風亭昇太
お仲入り
口上(宮治 楽輔 小痴楽 伯山 昇太)
「安兵衛駆け付け」神田伯山
「らくだ」柳亭小痴楽