またぞろ安価で入手した株主優待券使用。
普通ならまず観にいかない類の作品だけど、館内かなり埋まっていて、驚く。
マルちゃんでおなじみ、東洋水産の海外での成功を描いた、プロジェクトＸ的作品。丁寧に作られていて、ストーリーにも起伏があるし、中井貴一をはじめ、役者も安定感があり、思ったより楽しめた。
確かに、アメリカ生活中はマルちゃんのラーメンにはお世話になった。というか日本のインスタントラーメンはほとんどマルちゃんだった。ビーフ味とか売ってて、うへぇと思ったけど、そんなに悪くなかったな。1袋ではたりなくて、２袋茹でて、野菜炒め載せて食べるのが、お気に入りでした。
また、ユニオンの話も出てきて、当時その辺の事情よくわからないまま仕事をしていたけど、確かに自分の働いていたところでも、食堂でユニオンの勧誘のチラシが配られていたな。工場も併設されていたし、いろいろ難しい問題もあったのだろう。短いアメリカ生活を思い出し、少し懐かしくなった。
とても興行的に成功するとは思えない。なぜ作られたのか、よくわからない。でも、年齢層高めの観客を見るにつけ、意外とこういう作品も需要があるのかもしれない。
わざとらしい演出とか、映像のトーンとか、現代を描いていながら、いかにも東映的で、受け付けない人はとことん受け付けないだろうけど。
意外な拾い物でした。
