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「となり町戦争」三崎亜紀 集英社文庫

となり町戦争 (集英社文庫)

となり町戦争 (集英社文庫)

大事なところで抽象的な表現に逃げ、結局最後までなにが言いたいのかわからず。ラストの海のシーンなんて、腹がたってきたよ。なんなんだこれ。ちょっと気取った小説書いたつもりなのかもしれないけどさ、あまり戦争というテーマを軽々しく扱わないで欲しい。「知らぬげ」とか、正しいのかよくわからない日本語もいちいち気に入らない。戦争マニアの台詞回しとか、一部冴えを見せる部分もあるけど、アイデア一発勝負の感。
世評がよかったので、かなり期待していたのだけどな。集英社は作者のルックスで売ろうとしているのかね。いずれにせよいい作品とはとても思えない。