渋谷に向かう。お盆だからか、あまり人は多くない。元気なのはあちこちから来たであろう観光客ばかりで、いろんな言語が飛び交っている。
宮益坂にいったん移転しているル・シネマでファスビンダー「マリア・ブラウンの結婚」。
前のTOEIにあるわけだけど、座席をリニューアルしているのか、とにかくゆったりで心地いい。
で、ファスビンダー。クールな映像、音楽、示唆に富むセリフの数々、芸術性と通俗性の絶妙なバランス。
優れた作品の持つ普遍性を完璧に持っている。
最高。
とにかく最高すぎる。
2023年、ディストピア化著しい渋谷の真ん中で、ファスビンダーを映画館で観られただけ、なんとかここまで生き延びてよかったのかもしれない。