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rakugoオルタナティブvol.1「落語の中の女」 夜の部@草月ホール

一時間ほど、青山一丁目の前に出来たスタバで時間をつぶして、夜の部へ。
まずは古今亭菊六による「転宅」。あ、この噺、去年鶴瓶さんが演ってたやつだ。まだ二つ目らしいけど、とても上手い。
続いて、池田成志が「紙入れ」。枕も同じだし、全く同じ噺(しかもあまり上手くない)を、聴かされる。これはちょっとどうかと思った。今回のイベントの主旨の一つが、池田さんが落語を演る、ということのはず。通し券で観ている人もいっぱいいるのだから、違う噺をするくらいの気概と気合いを見せて欲しい。あまりの捻りのなさに、ちょっと腹が立った。
などと憤慨している中、妙に強面の噺家が登場。橘家文左衛門。初めて観る。枕からして、ここには書けない毒舌。そのあと、独特の間合いと空気感で、「子別れ」。「子別れ」は、志らくの絶品のバージョンを聴いたことがあるので、そこまでの感動はなかったが、やっぱりいい噺。
中入り時、既に1時間半たっている。
で、トリは柳家三三の「橋場の雪」。調べた限り出典が明らかでないのだが、良い題目ですね。題目といえば、今回のイベントのタイトルは「落語の中の女」だけど、今、噺家で女の人を演じさせたら最も際立っているのが、柳家三三なんじゃないかなぁ。初めて聴く噺だったけど、途中で「天狗裁き」に転調するんじゃないかっていう新しい楽しみがあって、噺もわかりやすくて、とてもよかった。
で、ラストのトークショーで、文左衛門が仏頂面で、「楽屋の弁当が不味かった」などと、毒を吐いて、ぴあの司会者を震えさせて(もちろん笑いありです)、終了。
ちょっと不満もあったけど、総じて面白いイベントだった。


rakugoオルタナティブ、また来月も行く予定です。